富士商グループホールディングス採用者内定式が行われ、来春入社予定者の8名に藤田敏彦社長より祝辞とメッセージが贈られました。
藤田社長メッセージ
おはようございます。先日山口東京理科大学の3年生にお話しする機会がございました、その内容を踏まえてお話ししたいと思います。
携帯電話が登場したのが今から30年位前で、ショルダータイプの1キロくらいある通話しかできないものです。現在はスマホですが、登場したのは今から10年位前になります。今はスマホがないと生活や会社でも仕事にならないくらい重要なツールとなっています。20年間の技術の進化で情報収集やコミュニケーションのあり方も大きく変わりました。スマホの登場により消費行動も大きく変わり、またそれによって取って代わられた産業やサービスもたくさんあると思います。
我々の業界だけでなく様々な業界が大きく変わろうとしています。AI、ビッグデータによる仕事の変化、IoTなど物のインターネット、自動運転技術やEV車の普及、また、電子商取引やフィンテック、新たなビジネスモデルなど、これから皆さんが働かれる社会環境は10年後、15年後さらに大きく変化します。大変な時代になっています。その環境にどう対応し、変化していくのか予測は難しいところです。ただ一番大切なのはアンテナをいかに高くしておくかということです。高いアンテナで様々な情報をキャッチし、いろいろなものを試してください。10戦10勝はなくとも、5勝かもしくは3勝かもしれません。それでもチャレンジしてやってみる必要があると思います。
大きく変わるときは「既得権」や、「既存のものを守る」とか「今まで通り」などは非常に危険です。変化の時こそ大きく変わる、人の思いつかないことをやってみる、そうすることで違う世界が待っています。大変な時代というのはある意味危機ではありますが、チャンスでもあるということです。
日本には100年続いた会社が約33,000社以上あるといわれています。世界の100年以上続く企業の7割から8割は日本にあります。一番歴史のある会社は500年以上と聞いています。よく言われるように進化の発展において生き延びた種は強い種ではなく、頭の良い種でもなく、変化に対応した種だけが生き延びているといわれています。日本の企業は変化に対応しながらこれだけ続いているということですが、それだけではなく、暖簾だとか、信用とかそういう風土もまた大切な要素だと思います。
我々の会社は「経営理念」という言葉でその暖簾や信用に代わるものを掲げています。会社として、どういう意味で存在意義があるのか、どういう風に存在しているのか、どういう風に社会貢献するのか、そういうことがしっかりと受け継がれていかなければ信用もついてこないどころか生き延びることができないと思います。時代の変化に対応し、変えるべきところは変え、守るべきものはしっかり継承していく。これをはっきりとしておかなければいけないと思っております。
皆さんとの最終面接の場で「卒業するまでの間どんなことをしたらよいですか?」という質問がありました。お答えしたのは「とにかく好きなことをやってください」と言いました。自分がやりたいということ、興味のあることをやってください。好奇心を持つこと、興味を持つことしか一生懸命になれないと思います。逆に一生懸命になると興味が出るかもしれません。もし、何かわからなければなんでもいいから興味を持つ、ぜひそういう取り組みをしていただきたいと思います。
今日は皆さんにそういうことを伝えたいなと思って話をさせて頂きました。来春皆さんにお会いできることを楽しみにしております。
このあと、内定者の自己紹介があり、内定証書が授与されました。
式終了後にスペインレストラン「ソル・ポニエンテ」で会食を行いました。
内定式では緊張気味の内定者も懇親会では少し緊張も解けた様子で、就職活動や、趣味のお話やいろいろなお話をするなど和やかな雰囲気のなかで懇親を深めることが出来ました。4月から一緒に仕事ができることを期待しております。